タトゥーを楽しむ人が増加中!!日本のタトゥー文化の広まりとは?!

現在の日本におけるタトゥー文化は、大きく広がり多くの人が気軽にタトゥーを楽しむ事が多くなってきています。ここでは、日本のタトゥーの普及について色々見ていきたいと思います。

日本のタトゥー文化は歴史が深かった!!

tattoo(タトゥー)

日本のタトゥー文化の記録

私達の住んでいる日本においても、実はタトゥー文化の歴史は古くから存在していた事を知っていましたか?昔の遺跡研究から、およそ新石器時代から日本人のタトゥー文化は根付いていた事が分かっています。この頃の人達は、自分の顔面にタトゥーを施していたと言われており、タトゥーは守り神のような存在であったり、オシャレとして入れていたりした記録が残っています。
現に、3世紀頃に九州地方で暮らしていた地域の漁民は、水難から自分の身を守る為に文身(ぶんしん)と言う紋様タトゥーを入れていたり、8世紀頃には男性がアイメイクタトゥーを入れていたり、様々なタトゥー文化の記録があります。他にも、5300年前にアルプスの山頂で見つかったミイラのアイスマン同様に、炎症や痛みを抑える役割としてタトゥーを体に入れていたと言う地域も存在しています。さらに、日本の北海道と沖縄では、20世紀初頭まで通過儀礼として女性が手に紋様タトゥーを入れる習わしがあった等、日本のタトゥー文化は古くから生活と密に関わっていた事が分かります。

日本のタトゥー文化が発展したきっかけ

日本のタトゥー文化は昔から根付いていましたが、この日本のタトゥーが世界でも類を見ない美しいデザインに発展していったきっかけは、江戸時代の1603年〜1868年の頃と言われています。この頃の日本のタトゥー文化は、まるで着物を着用しているような体を包み込むデザインが特徴で、体に彫られるデザイン構成は「絵や物語で全身を構成する」というスタイルでした。彫りものと言って、男らしさを表す象徴として主に鳶職人の中で江戸時代に大流行をしています。
彫りもののデザインには、歌川国芳をはじめ浮世絵文化が江戸時代に大きく発展していた影響があり、生きた浮世絵とも言われていた程人気の高いものでした。鳶職人と言うのは、建物の高い所で日頃仕事を行う専門職であり、消防活動を行う町火消も兼任しており、町の人々から勇敢な者として慕われる存在でした。
また、この時代の花柳界では、入れぼくろと言って遊女とお客の間でホクロのような小さな点をお互いに入れて愛を誓うと言うタトゥーが流行します。永遠の愛を願うロマンティックな夢を抱かせてくれるものとして、遊女の一つの接客術でもあったと言われています。

このように…
日本では昔からタトゥー文化があり、自分を守る為であったり、勇敢のシンボルであったり、娯楽の一つの楽しみであったり、世の中の暮らしに文化が浸透していた歴史をもっています。こうして、タトゥー文化は暮らしている各地域の習わしや、時代の変化に伴って移り変わる流行と共に、社会の変化や影響を受けつつスタイルを変えて、今日にまで文化が伝わっているのです。

現代の日本に影響を与えたタトゥー文化普及のきっかけとは?

tattoo(タトゥー)

1980年〜1990年代に日本のファッションや音楽におけるジャンルにおいて、海外からの新しい若者文化が日本に入ってくるようになります。その影響を大きく受けて、日本の若者のライフスタイルも一気に多様化するようになっていきます。そんな時代の変化によって、昨今の日本人は海外旅行中にタトゥーを入れたり、海外で人気の高いデザインを専門に彫る彫師と言われる人が登場し始めたり、タトゥー文化は大きく普及し始めていきます。
またこの時代に入ると、海外で人気の有名スター達が日本に来日した際に、日本の伝統刺青を入れた事がきっかけで、改めて自国の伝統文化である刺青の価値を再認識する事となります。
このような出来事がきっかけとなって、多くの人が自分個人の価値観で日本刺青をアート作品として体に入れるようになっていきます。一昔前はタトゥーと言うものに対して偏見を持つ人もいましたが、実は、日本にもタトゥー文化は昔から存在していた価値のあるもので、日本の伝統刺青は海外で「ジャパニーズ・スタイル」と言われており、タトゥー新しいジャンルとして90年代以降、世界的にタトゥーブームを巻き起こしているのです。

現代の男性・女性に人気なミニマム「ワンポイントタトゥー」!!

tattoo(タトゥー)

時代の影響を受けてタトゥー文化は広く広まっていった訳なのですが、ここ最近は多くの男性・女性にもタトゥーは人気があります。そんなタトゥー文化が人気な現代で特に密かなブームとなっているのが、ミニマムなワンポイントタトゥーです。
ワンポイントタトゥーは、人から見えるか見えない位の部位にワンポイントサイズのタトゥーを入れる事です。ワンポイントタトゥーは、カラフルでおしゃれなデザインに仕上げる事ができる為、海外をはじめとするここ日本でもその人気が急上昇しています。海外セレブ、 ハリウッドスター、アーティストと言った多くのあらゆる人達が、ワンポイントタトゥーを楽しんでいます。
ワンポイントタトゥーのデザインには、デザインによって様々な意味が込められており、デザインや文字タトゥーを自分の体に彫って楽しむ人が多くなっています。女性がタトゥーを入れる場合、エキゾチックさや性としての色気を魅せる事が出来たり、男性が入れる場合、さり気ないオシャレを演出出来たり、小さなタトゥーをさり気なく入れて自己表現する事が出来、人それぞれにタトゥーを楽しむ人が増えています。

女性にワンポイントタトゥーが人気な理由

体の一部にオシャレで可愛いタトゥーを入れたいと思っても、実際に日本の生活を送る中で大胆なタトゥーを入れてしまうと、何かと支障が生じる事もあるので「タトゥーを入れるのはやはり難しいかも…」とタトゥーを入れる事自体を諦めてしまう女性も少なくありません。しかし、ワンポイントタトゥーであれば、タトゥーの大きさもミニマムなので気にせずタトゥーを楽しむ事ができます。その事が大きな魅力となって、女性の間でワンポイントタトゥーを入れる人が多くなった事が挙げられます。
実際にワンポイントタトゥーが世の女性に大きく注目されるようになったきっかけには、海外の有名アーティストが手の指の内側に白いドット柄タトゥーを入れた事が始まりとも言われています。その後は、SNSを通じてそのワンポイントタトゥーの情報が世界中に拡散して、それが日本国内にも伝わった事で日本のタトゥー文化にも影響を与えるものとなりました。ワンポイントタトゥーは、タトゥーのデザインとしては小さいですが存在感もあり、多くの日本人女性を中心に人気急上昇しているデザインになっています。

現代の男性はワイルドなタトゥーに憧れる人が多い

近年、タトゥー文化も昔に比べて大きく受け入れられるようになり、多くの男性もタトゥーを入れる事に憧れを抱くようになっています。現在では、沢山の有名芸能人達も男らしい格好良いタトゥーを入れている人が増え、カジュアルでファッショナブルにタトゥーを楽しむ傾向にあります。このように、世の多くの男性も時代の流れやタトゥー文化に良い刺激を受けて、タトゥーでより自分をワイルドな雰囲気で格好良く見せて楽しみたい人が増えているのです。
男性のタトゥーデザインに人気なのは、自分のスピリット・アニマル、大事な人の肖像画、大切な言葉等が入れられる事が多いです。男性の方が女性に比べると大胆なタトゥーを入れる傾向にありますが、前途でも述べているように、ワンポイントタトゥーを楽しむ男性も多くいます。